FUJIFILMファンの皆さんこんにちは!今回はレンズレビューです。
Voigtlander「フォクトレンダー」のレンズはSONYのフルサイズα7Ⅲを使用していた時から使っていました。FUJIFILMの切り替えてからもXマウントのアダプターを挟んで使い込んでいて、マニュアルフォーカスですがフォーカスリングの回すときのスムーズな感触が非常に良く愛用しているレンズです。
2022年になってXマウントのフォクトレンダーのNOKTONシリーズが35㎜と23㎜が発売されていることを知ってはいたものの、「XF27mmF2.8 R WR」を買って間もなかったので、少し様子見をしていましたが、やっぱりあのマニュアルフォーカスの感触が忘れられず、先日ようやく手に入れました。
休日にずいぶんと使い倒してしまいましたので、レビューしていきます。
NOKTON23mm F1.2 Asphericalのスペック
レンズのスペック概要を紹介します。詳細はCOSINAの製品HPをご覧ください。
レンズ構成枚数 | 6群10枚 |
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焦点距離 | 23mm (フルサイズ換算:34.5mm) |
絞り羽根枚数 | 12 枚 |
絞り | F1.2-F16 |
最短撮影距離 | 18cm |
最大撮影倍率 | 1: 4.9 (フルサイズ換算:1:3.3) |
フィルターサイズ | ø46mm |
最大径 × 全長 | φ59.3×43.8mm |
質量 | 214g |
NOKTON23mm F1.2 Asphericalの特徴
マニュアルフォーカス
オートフォーカスではないので、ご注意くださいね。
マニュアルフォーカスを使いだすと、自分でピントを合わせる感じ、より写真を自分が作り出しているという感覚につながってきます。そこで重要なのがマニュアルフォーカスをのリングを回したときの感触。滑らかにフォーカスを回しながらピントの微調整していく感触がとってもいいです。
寄れるレンズ(最短撮影距離が短い)
フォクトレンダーの自分が持っていたマニュアルレンズは、とにかく寄れない!
それが唯一の不満でした。
COLOR SKOPAR 21mm F4Pは最短撮影距離50㎝、NOKTON Classic 40mm F1.4は70㎝
テーブルフォト系にはちょっと使うのが無理があります。
ですがこのNOKTON 23mm F1.2は18cmなので、テーブルフォトも全然OK。
普段あまり被写体に寄って撮影はしないものの、たまに室内で撮りたくなる時に寄れるのは重宝します。
▼実際にフォーカスを最短撮影距離に合わせて、被写体にピントを合わせるとこんな感じです。かなり寄れてる感じが分かるかと思います。
マニュアルレンズなのに電子接点がある
電子接点があるマニュアルレンズは初めてです。通常オールドレンズを含めてマニュアルレンズはF値もEXIF情報として入ってこないし、あとでどれくらいの絞りで撮影したのか確認できません。どの絞りでもみんな「F0」になってしまいます。
ですがこのレンズは電子接点を搭載しているので、F値も画像データに入ってきますし、フォーカスチェックや撮影距離連動表示などにも連携できるようです。
ただし、古めの機種は対応してません。性能を発揮させるには、機種とファームウェアが対応していることが必要です。詳細はCOSINAの製品HPをご覧ください。
▼対応していない機種(X-E3)の場合
F値が「0」で入ってきますので、あとで絞りがいくつだったかは自分で覚えておく必要があります。
▼対応している機種(X-T2)の場合
F値が表示されていますので、ありがたいですね。
NOKTON23mm F1.2 Asphericalの外観
外観
レンズ、フードともにつけても全体的にコンパクトな作りになっています。パンケーキレンズ「XF27mmF2.8R WR」などと比べるとちょっと大きいかなという感じはありますが。
キャップを外すと、レンズからのでっぱりの部分がフードになります。ご覧の通り、フードは非常に小さいです。
それぞれのパーツを外してみると、左からフロントキャップ、レンズフード、レンズ本体、リアキャップとなります。見ての通りレンズフードは小さいですね。。。
カメラ(X-E3)に装着してみる
X-E3につけてみると、バランス的には若干レンズが大きい感じはあります。X-E3の本体自体が非常に小さいですからね。
カメラ(X-T2)に装着してみる
X-T2につけてみると、大きさ的にはバランスが取れてますね。こちらもかなりお似合いではありますが、X-Pro2やX-Pro3の方が大きさとのバランスやデザインが合っていると思います。
本体を所持していないので画像を掲載することはできませんが、ほかのサイトなどの装着画像を見ると、X-Proシリーズが一番フィットしていますね。
NOKTON23mm F1.2 Asphericalの作例
35mm(フルサイズ換算)は使い勝手としては一番しっくり来ています。40mmだと若干狭い感じがあるし28mmは広角が強い印象です。スナップから風景まで、スムーズに切り取っていくにはやはり35mmがいいですね。
最後の3枚は夜の鎌倉の街を撮影していますが、開放F値が1.2まであるので、暗い街並みも手振れ補正がなくても気にせず撮っていけます。シャッタースピードは1/30くらいに固定して若干、しっかり目にホールドして撮ることで、ブレの失敗は減られると思います。
NOKTON23mm F1.2 Asphericalの比較
購入する際に比較したレンズは下記の二つでどちらも手に入れたいのですが、まずは「NOKTON 23㎜ F1.2」を購入するに至りました。
XF23mmF2 R WR
もともと23mm(35㎜換算35mm)のレンズが欲しいと思っていて、防塵防滴なのでより撮影の幅が広がると思い、NOKTON23mm f1.2と迷いました。値段もこちらのほうがかなりお手頃ですし。
マニュアルフォーカスにこだわりがない方や、オートフォーカスも併用したいと思われる方は、こちらを手に入れたほうが良いかと思います。
NOKTON 35mm F1.2
35㎜(フルサイズ換算50㎜相当)は、ポートレート撮影などで持っておきたい焦点距離。ですがすでに神レンズといわれるFUJIFILM純正の「XF35mmF1.4」を持っているので、入れ替えるかどうか迷いはしたものの、評価の高いこのレンズを手放すには非常に惜しいと思い、50㎜相当の「NOKTON35mm F1.2」は見送ることにしました。
35㎜のレンズをお持ちでなければ、23mm、35㎜でセットでそろえるのはアリだと思います。
まとめ
FUJIFILMで今一番利用しているレンズは、「XF27mmF2.8R WR」。パンケーキレンズですので軽くて持ち運びがしやすいので重宝しています。
が、今回「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」を新たに手に入れて、ファーストポジションを侵食しつつあります。
撮ってて心地いい!画質も優秀。さほど重くないし、大きくもない。
となると使う頻度はぐんと上がりそうです。また作例がたまったら追加していきたいと思います。