前回の記事でご紹介したおススメ単焦点レンズ
キャノン『EF50mm F1.8 STM』の実写レビューということで、その特徴、そして実際に撮った写真も合わせて掲載していきます。
皆さんが購入される際の少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
EF50mm F1.8 STMのスペック
Canonの標準的なズームレンズ『EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM』と比較しています。
製品名 | EF50mm F1.8 STM | EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM |
レンズ構成 | 5群 6枚 | 11群 13枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚 | 7枚 |
最小絞り | 22 | 22~38 |
開放F値 | F1.8 | F3.5-5.6 |
最短撮影距離 | 0.35m | 0.25m |
最大撮影倍率 | 0.21倍 | 0.36倍(55mm時) |
フィルター径 | 49mm | 58mm |
最大径×長さ | φ69.2mm×39.3mm | φ69mm×75.2mm |
質量 | 約160g | 約205g |
標準レンズの方と比べて、同じ焦点距離50mm付近だと1.8と5.6の差があるのでかなりの違いに。ボケ具合が全然違います。標準ズームレンズを使っていた方は、この単焦点を使うと半端なくボケる!って感じるかと思いいます。
半分近くの長さで、200gを切る重さなので軽快に使えるかと思います。
EF50mm F1.8 STM本体を撮りました
まずは単体写真で
キャップを外すと
キャップの上に乗っけてみました。
真横からの写真
長さが4cm弱なのでコンパクトですね。
左側面に見えるのがAFとMFの切り替えスィッチです。
実際に付けてみました
EOS8000Dに装着した写真です。
真正面から撮影すると、8000D自体がコンパクトサイズなので、少し大きい感じに見えますが、実際は威圧感は全くありません。
ズームレンズのように大きな出っ張りはありませんね。さすがにペッタンコというわけには行きませんが、サクッとカバンに入れられるサイズです。
EF50mm F1.8 STMのボケ感を検証
ボケ具合テスト写真
机の上にミニコーヒーカップを2つ置いて、前後、15cmほど離して、ピントは前のカップの「R」の文字に合わせて撮影しています。
F1.8で撮影
奥のカップの文字が分からないくらいにボケていますね。
F2.5で撮影
若干、ボケ感はF1.8に比べて無くなってきているようですが、まだ奥側のカップの文字は見えません。
F3.5で撮影
後ろのカップの文字が若干見えてきました。まだ何の文字か断定できません。
F5.0で撮影
後ろのカップの文字が「K」だということはわかりましたね。下の小さな文字はまったくまだわかりりません。
F7.1で撮影
後ろのカップの「K」の文字がはっきりしてきました。下の文字も読めませんが輪郭が分かります。
F10で撮影
後ろの文字が随分はっきりしてきましたね。前の文字「R」ほどではありませんが。
改めてF1.8とF10を比較
上段がF1.8、下段がF10です。いかにF1.8がボケ感が大きいかが感じ取っていただけたでしょうか。
本レンズはF1.8が開放F値なので、最大開放でF1.8で撮影すればボケ感がグッと効いた写真が撮れます。
EF50mm F1.8 STMの実際の撮影写真
公園にて(@横浜のとある公園)
スナップ写真(@川崎駅付近)
夜景(@みなとみらい 大桟橋付近)
EF50mm F1.8 STMを使ってみて
小さくて軽量なので取り回しも軽くカバンにサクッといれて、いつでも取り出せる感じです。またボケ感が凄く効いててかなり満足度の高い写真が撮れます。外でのポートレートや、風景写真などでもいい感じでこなしてくれます。
ただ苦手なところもありますね。特にAPS-Cカメラの場合は、焦点距離50mmが1.6倍で80mm相当と中望遠クラスになります。まず室内(自宅の部屋など)での写真がファィンダーの中に収まってくれないです。特にテーブルで料理を撮影する場合は座っての撮影はなかなか厳しい感じですね。24mm単焦点のパンケーキレンズの方が適してます。
まとめ
「EF50mm F1.8 STM」は明るく非常にコストパフォーマンスが高いレンズです。焦点距離が同じくらいでF値が1.4とか1.2などの更に明るいレンズもありますが、値段がやっぱり高い!
まずはお財布にも優しい「EF50mm F1.8 STM」で単焦点レンズの魅力を楽しんではどうでしょうか。
僕も次のステップに行く前にまずはこのレンズを使い倒そうと思ってます。