ストロボをある程度使えるようになったら、次にステップアップしたいのがオフカメラライティング。
オンカメラでストロボを直射するとはどうしても撮れる写真がいかにも「ストロボ使いました!」という感じになってしまいますが、カメラから離すことで、撮れる絵が全然違ってきます。もちろん、その分機材は必要になるのですが。
GODOX製のストロボをワイヤレスで操作するには、GODOX社製のワイヤレスフラッシュトリガーが便利です。
今回は、ミラーレスに似合うコンパクトなワイヤレスフラシュトリガー「GODOX X1T-S」について設定方法なども含めてご紹介します。
GODOX X1T-Sについて
特に気になる特徴をざっとまとめました。
・グループ設定は最大5グループ、32チャンネルまで設定可
・TTL、1/8000Sまでのハイスピードシンクロが可能
・ワイヤレスシャッター機能が付いている
・USBによるファームウェアのアップグレードが可能
上記を見る限り、自分が使う用途としては、全然事足りそうでしたので、GODOX-X1T-Sを選びました。
GODOXでは、さらにランクが上の「GODOX XPro-S」というワイヤレスフラッシュトリガーを販売しています。
こちらは大型のLCDパネルで、操作性も良く、16グループまで設定できます。頻繁に設定変更したりする場合は、XProの方が使い勝手が良いでしょう。
X1T-Sの方は、コマンダーの上にホットシューがありますが、XPro-Sの方にはありません。
GODOX X1T-Sの外観レビュー
箱を開くと、説明書が二つ入ってました。絵が同じなので、よくよく見ると
日本語のマニュアルが付いています。中華製の機器は英語/中国語のみの説明書しか入っていない場合が多いので助かりますね。
ホットシューが付いています。右側にあるのはTESTトリガーボタンです。
電源スィッチと、もう一つはAF補助フォーカシングランプスィッチです。
MicoroUSBポートと、PCポートが付いています。
電池BOXを開けると単3二本です。
GODOX X1T-Sの使い方|TT350との連動
電源を入れる
本体側面の電源スィッチを「ON」にします。
チャンネルの設定
①<CH/OK>ボタンを押すと、画面右側のCHが点滅します。
②右側のダイヤルを回してチャンネルを選択します。決めたら<CH/OK>ボタンを押します。
1~32チャンネルの間で選択可能。使う前にストロボ(レシーバー)とチャンネルを合わせておきましょう。
モードの設定
・右下の<GR>ボタンを押すと、選択されたグループが点滅します。そのあと、<MODE>ボタンを押して、モード選択します。
TTL:TTL発光モード
M :マニュアル発光モード
ーー:選択されたグループは発光しない
パワー(発光量)の設定
①<CH/OK>ボタンを押すと、画面右側のCHが点滅します。
②ダイヤルを回してパワー(発光量)または、露出補正を変更します。
~Mモードの場合~
最低出力~1/1の間で0.3ずつ変化します。
~TTLモードの場合~
-3~3の間で0.3ずつ変化します。
GODOX TT350Sとの連動
レシーバー側:GODOX TT350S
トランスミッター側:GODOX X1T-S
両方ともに電源を入れます。両方のCHを合わせて、トランスミッター側の露光量を変更すると、レシーバー側も変更されるか確認しましょう。
(参考:TT350側のグループとチャンネルの合わせ方)
①「SYNC」ボタンを長押しして、【S】:スレーブモードに設定します。
CHの左隣に【S】と表示されます。
②SLAVEボタンでグループを選択し、トランスミッター側と合わせます。
③SLAVE長押しでチャンネルが点滅するので、トランスミッター側と合わせます。
写真の例では、
CH 3 Aグループで
マニュアル発光の露光量 1/16+0.7と両機が合っていることが確認できます。
数値の連動が確認出来たら、トランスミッター側の「TESTトリガーボタン」でストロボがワイヤレスで光るかどうか確認しましょう。
まとめ(実際に使ってみて)
ワイヤレスフラッシュトリガーを使うことで、ストロボをカメラから離すことができるので、カメラが軽く、自由度が広がります。
またオンカメラでは、対象物に光を直射するか、バウンスさせるかのほぼ2択しかできませんが、オフカメラならいろんな角度で対象物に光をあてたりすることができるので、表現の幅がぐっと広がりますね。全然楽しさが違います!
また自分は一灯でのライティングしかやっていませんが、せっかく複数のストロボをコントロールできるので、多灯ライティングにチャレンジして行きたいですね。