GRファンの皆様、こんにちは!
GRⅢ/GRⅢxを購入したけど、どんな設定をしたらいいかわからない!
もっとGRⅢ/GRⅢxを使いやすくしたい!
そんな方のために、ぜひ設定しておきたいおすすめ設定をまとめてみました。初心者の方から、もう使い慣れてるって方まで、ぜひ読んでみてください。
▼GRⅢユーザなら手元に置いておきたい一冊
GRⅢ/GRⅢxで何を撮りたい?
GRⅢ/GRⅢxで皆さん、どんな写真が撮りたいですか?
自分はストリートスナップをもっと快適に撮れるカメラがないかと探してたどり着いたのがGRⅢ。
皆さんもメインはスナップ写真を撮るのを目的に買われた方が多いのではないでしょうか?
もちろんGRⅢ/GRⅢxを使って、風景やポートレートを撮影する方もいらっしゃると思いますが、今回はスナップ写真をメインに想定した設定について書いていきます。
GRⅢはこんな感じで使いたい!
スナップ写真メインとなると、撮ろうと思ったときにさっと取れる設定、かつ失敗する確率が低い。
そうなると求められるのは、
- 電源を立ち上げた後、シャッターを押すだけで成功率が高く写真が撮れる
- たくさん枚数を撮りたいのでバッテリーの消費は極力少なく
- シーンが変わっても素早く設定変更ができる
ということだと思います。くわえて当たり前にやっておきたい基本設定もあります。
それぞれ順番にご紹介していきますね。
最初に設定しておきたいおすすめ基本設定(初心者必見)
まずは設定しておきたい基本設定の項目と設定内容を、下表に記載します。
設定項目 | 設定内容 |
フォーカスモード | オートエリアAF |
AF補助光 | OFF |
記録形式 | RAW+JPEG |
表示カスタマイズ | 電子水平器+アオリ グリッドの種類9分割 |
NDフィルター | ON |
ISO感度【オート上限値】 | 3200~6400 |
ISO感度【低速限界値】 | 1/60 |
では項目毎に解説していきますね。
【フォーカスモード】
「静止画設定」ー「1⃣フォーカス設定」ー「フォーカス」ー「オートエリアAF」
初期設定の「オートエリアAF」にしています。スピード優先で行くならここは本体機能に任せたほうがいいです。
(さらに追加で!)
「静止画設定」ー「1⃣フォーカス設定」ー「フルプレススナップ」ー「オン」
フォーカス関連では「フルプレススナップ」も有効にしています。そうするとシャッターボタンを半押しした時には、AFが動作、全押しした時にはあらかじめ設定した距離にピントを合わして撮影することができます。
(さらに追加で!)
「カスタマイズ設定」ー「2⃣操作カスタマイズ」ー「タッチパネル操作」ー「タッチAF」ー「測距点移動+AF」
タッチパネルでピンポイントでAFを動作させることができます。オートでのフォーカスがしっくりこない場合は、タッチパネルでピンポイントできめてしまいましょう。
【AF補助光】
「静止画設定」ー「1⃣フォーカス設定」ー「AF補助光」ー「オフ」
これはフォーカスボタンを押したときに緑の光が出ますが、それがなくてもフォーカスしてくれますし、撮影しているということが目立ちますのでOFFにしています。
【記録形式】
「静止画設定」ー「5⃣記録設定」ー「記録形式」ー「RAW+JPEG」
記録形式は「JPEG」「RAW」「RAW+JPEG」の三つの中から選べます。
「RAW+JPEG」にしています。利用しているSDカードが64GB以上であれば、あまり容量的な制限もないと思います。
最近はJPEG撮って出しが多くなりましたが、たまにカメラ内RAW現像して、イメージコントロールの種類を変えてみたり、Adobe Lightroomを使って細かな調整などもしますのでRAW、JPEG両方で記録しています。
逆にJPEGしか使わない、RAW現像しかしないということであれば、両方あると少しファイルの管理が煩わしいので、「RAW+JPEG」は避けたほうがよいでしょう。
【表示カスタマイズ】
「カスタマイズ設定」ー「3⃣表示カスタマイズ」ー「電子水準器の種類」ー「水平+アオリ」
「カスタマイズ設定」ー「3⃣表示カスタマイズ」ー「グリッドの種類」ー「9分割」
ここは設定する項目がいくつかりますが「電子水準器+アオリ」とグリッドの種類「9分割」になっているか見ておきましょう。いろいろ触っていると表示されていないことがありますので。
電子水準器は地面と平行かどうか確認することで、あとで補正することが少なくなりますし、グリッドの9分割は、よく使う3分割構図や、日の丸構図を定めるのに非常に役に立ちます。
【NDフィルター】
「静止画設定」ー「2⃣露出設定」ー「NDフィルター」ー「オート」
晴天の明るいところで、開放に近いF値で設定していると、白飛びする可能性が高くなります。自動的にNDフィルター(2段分)入れてくれますので、ONにしておいたほうがいいですね。
【ISO感度(オート上限値)】
「静止画設定」ー「2⃣露出設定」ー「ISO感度設定」ー「ISO感度設定」ー「ISO感度オート上限値」
3200~6400に設定しています。1600くらいでも昼間だと問題はありませんが、夜だと厳しいと思います。自動的にシャッタースピードが遅くなり手持ちの限界ラインを超えたシャッタスピードになります。
ストリートスナップ中心なので、高ISOによるノイズはあまり気にはしません。
【ISO感度(低速限界値)】
「静止画設定」ー「2⃣露出設定」ー「ISO感度設定」ー「ISO感度設定」ー「低速限界値」
ぶれない写真とするならば、1/60くらいがいいでしょう。手振れを防止するためには、1/焦点距離(28mm)※35mm換算くらいがよいといわれていますが、安全サイドに倒して2倍くらいで設定しています。
ぜひ登録・保存しておきたいUSER設定
GRⅢを使っていると、大体、軸となる設定が決まってくるので、その設定をモードダイヤルですぐ呼び出せるようにしておきましょう。
設定は6つまで登録することができ、モードダイヤルU1~U3まで三つ割り当てることができます。
登録するやり方は、いろんなアイデアがあるかと思いますが、基本、切り替えに手間のかかるものでパターン分けするのがいいと思います。
登録しておきたい設定例
設定例1 「イメージコントロール」をベースに考える
登録名称 | 設定パターン | |
USER1 | POSI | イメージコントロールをポジフィルムで設定 |
USER2 | BB | イメージコントロールをブリーチバイパスで設定 |
USER3 | HIBW | イメージコントロールをハイコントラスト白黒で設定 |
設定例2 「撮影シーン」をベースに考える
登録名称 | 設定パターン | |
USER1 | SNAP | 屋外のスナップ写真をベースに設定 |
USER2 | LANDSCAPE | 風景写真をベースに設定 |
USER3 | ROOM | 室内写真をベースに設定 |
設定例3 「時間帯」をベースに考える
登録名称 | 設定パターン | |
USER1 | DAYSNAP | 日中のスナップ写真をベースに設定 |
USER2 | NIGHTSNAP | 夕方~夜のスナップ写真 |
USER3 | NIGHT | 夕方~夜の夜景(三脚使用) |
設定方法
▼ステップ1 よく使う設定値を登録
1.登録したい露出モードや機能をあらかじめ設定しておく
2.画面メニューから「カスタマイズ設定」ー「1⃣USERモード」ー「設定登録」を選択
3.BOX1~BOX6の割り当てたいところ選択
4.BOXの名称を入力(半角32文字以内 英数字・記号)
※名称を入力しない場合は、登録時の日時が名称となる
▼ステップ2 設定のモードダイヤルへの割り当て
1,画面メニューから「カスタマイズ設定」ー「1⃣USERモード」ー「設定登録」を選択
2.BOX1~6の中から割り当てたいBOXを選択
3.USER1~USER3の中から割り当てたいダイヤルを選択
これで、GRⅢ本体の右上のモードダイヤルを切り替えるだけで設定変更することができます。
撮影を快適にするためのボタン割り当て
「fn」ボタンへの割り当て
「カスタマイズ設定」ー「2⃣操作カスタマイズ」ー「Fnボタン設定」ー「Fnボタン」ー「クロップ」
ここは撮影しているときに、さっと切り替えたいと思うようなものを登録しておくのがよいですね。良くあるのが「クロップ」です。
28㎜ →50㎜ →71㎜とズームレンズのように使うことができます。(※デジタルズームですが)
※以前、設定していたのですが、撮影時にいま何㎜で撮っているか勘違いしてしまうこともあったので外しています。
「Adj」ボタンの割り当て
「カスタマイズ設定」ー「2⃣操作カスタマイズ」ー「ADJモード設定」
このボタンも露出補正でよく触るボタンなので、切り替えがやりやすいです。特に一つ目のところには、よく使うものを設定しておきましょう。
初期設定では
「設定1」:イメージコントロール
が登録されていますのが、撮影時にスピーディに変えたいものでもないので、設定するなら「ISO感度」をおすすめします。
撮影スピードを最速にするためのスナップモード設定
通常、オートフォーカスを使う人が多いと思いますが、それを使わず時間短縮することができます。こうした短い時間も削っていくことで、より瞬間的に撮影をすることができます。
フォーカスモードで「スナップ」にすることで、あらかじめ設定したスナップ撮影距離で撮影することができます。
また通常のオートフォーカスでも「フルプレススナップ」をオンにしておくことで、シャッター全押しすることにより、固定のフォーカス距離で撮影することができます。詳細は下記の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
▶【GRⅢ/GRⅢx】の撮影スピードを最速に!|スナップモード/フルプレススナップを活用する
最後に
今回ご紹介した設定をすることで、スピーディで快適にスナップ写真が撮れるようになるかと思いますが、ご自身の撮影スタイルに合わせていろいろカスタマイズしてみるのもカメラの楽しさです。
もう一度、ポイントを確認していきましょう。
- まずは基本的な設定はしっかりやっておく
- ご自身に合ったUser設定ボタンを設定しておく
- 撮影スピードを最速にするためのボタンの割り当てをしておく
- オートフォーカスを使わず固定のスナップ撮影距離で撮影もチャレンジ
ぜひ、実践してみてくださいね。
イメージコントロールを活用すれば、GRⅢの使う世界がもっと広がります。
▼GRⅢユーザなら手元に置いておきたい一冊